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エッセイ

川があり、橋があり、ホテルもあった

 僕が十歳だった年、夏の終わりのある日の小さな出来事を、いまでも覚えている。僕宛に葉書が一枚、届いたのだ。現在のよりもひとまわりは小さいサイズの、当時の日本の官製葉書だった。宛名は日本語で書いてあったが、文面は英語だった。学校では優等生だったに違いないと思える、美しいペンマンシップによる女性の筆記体の、鮮やかに青い色のインクが、陽ざしのなかで見るとひときわ印象的だった。
 当時の僕は東京から山口県の岩国へ移っていた。そこでふた月ほど前に会った、日系二世の米軍兵士の、おなじく日系の奥さんからの葉書だ。僕宛に届いた最初の郵便…

底本:『白いプラスティックのフォーク──食は自分を作ったか』NHK出版 2005年
初出:「先見日記」2005年4月26日

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