VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

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小説

心のままに

時は過ぎ去るに任せよ、いつでも自分自身であれ

家族がある。親と子がいる。
愛情で結びついてはいるが、縛ってはいない。
だからいつしか自然に解けるよりも自ら解き放つほうがいい、と考えてもおかしくはない。
親を、環境を選べない子供たちも、大人になっていく。
一人ひとりがもっと自由に生きることを始める時、新たな出会いがあり、新たな家族の再編があり、かつて家族が他人に代わったように今度は他人が家族になることもある。
サーフィンが、カヌーが、8ミリフィルムが、音楽が、それぞれ色彩豊かなラインを生み出しタペストリーが生み出されていく…