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小説

女は気だてと人は言う

それは彼女の流儀

女は気だてと人は言う。
だったら私の気立ては最悪だと女は言う。
それは投げやりでも自嘲でも、すねているのでもなく、
そうとしか言いようがない、というサッパリした理解だ。
前の亭主と離婚しようとしている女の傍らに、男はいる。
彼が新しい男になることを、女は拒まない。
それどころか子供さえも。
しかし、女には認めないものがある。
それは何か。彼女の流儀が拒否する、それは何か。

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