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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

CDを積み上げる 発声からしてパリなのだ

 LPでは持っている。CDでは持っていない。だからCDを買う。ヴィッキー・ベネットの『ア・パリ』という題名のCDだ。一九九四年に「ユニヴァーサル女性ヴォーカルコレクション エレガンスへの誘い」として四十タイトルが市販された。このなかの一枚がヴィッキー・ベネットの『ア・パリ』だった。二〇二二から一九九四を単純に引き算すると、卓上と言うよりも掌中という言葉がふさわしい小さな計算機は、二十八という数字を表示する。二十八年前に市販された一枚のCDが、手に入るだろうか。
 購入代行を依頼した友人の篠原恒木から数日後に届いたのは、紙…

『図書』二〇二二年十二月号

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