VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

評論・エッセイ

クローズ・アップ 2 ドロップ・アウトからの出発 グレートフル・デッド

 ジェリー・ガルシア、あるいは、グレートフル・デッドでもいいのだが、とにかくこのひとつの固有名詞のむこうに、ひとつの大きな転換期の時代のスリリングで複雑な広がりが、具体的にいくらでも見える。
 そして、それがもし見えないとしたら、その見えないという事実は、見えない当事者にとっては、明らかにひとつの大きな不幸なのだ。

もうひとつのアメリカ

 ザ・グレートフル・デッドも、あるいは、ジェリー・ガルシアを筆頭にそのグループを構成する人たち全員が、ひとつの時代をかたちづくっている。…

『別冊FMfan』第2号 一九七三年十一月二十日

このエントリーをはてなブックマークに追加