VOYAGER

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評論・エッセイ

ロンサム・ジョッキー 3 パロマー山の夜はふけて…

クオフ・バレル 週末遠乗り会

 陽が大きく西にかたむいていく。
 パロマー山に夕暮れがやってくる。すこし肌寒い。
 林のなかに野営の準備をはじめているバイカーたちのところへ、肉の香りが、ただよってくる。
 スペアリブのバーベキューだ。パロマー・カフェという軽食堂のチーフ・マネジャー兼料理人のベティ・コペンが、バイカーたちのために腕をふるってくれているのだ。豆のにおいもしてくる。カントリー・リブに、ベークド・ビーンズ。デザートは、パロマー山の澄んだおいしい空気。素敵だ!
『ミスター・バイク』一九七六年七月号

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