Travel writing 路地を徘徊する
いまの僕が好んでおこなっている東京歩きは、幼児の頃の体験にまでさかのぼることが出来る、と思い始めている。幼い僕は毎日、乳母とともに住宅街や商店街を散歩した。それは怖い体験だったにちがいない。しかし、それを少しだけ向こうへと越えて、これはいったいなになのか、とも体ぜんたいに感じ取ったのではないか。
『Coyote』No.5 二〇〇五年四月
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いまの僕が好んでおこなっている東京歩きは、幼児の頃の体験にまでさかのぼることが出来る、と思い始めている。幼い僕は毎日、乳母とともに住宅街や商店街を散歩した。それは怖い体験だったにちがいない。しかし、それを少しだけ向こうへと越えて、これはいったいなになのか、とも体ぜんたいに感じ取ったのではないか。
『Coyote』No.5 二〇〇五年四月
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