VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

関連本

ぼくは片岡さんが大好き|第4回|ボブ・ディランの聴き方

 ボブ・ディランが好きだ。好きで好きでたまらない。とてつもなく好きなのだ。
 リアル・タイムで初めて彼の新譜を買ったのは、一九七五年にリリースされたBlood on the Tracksで、邦題は『血の轍』だった。当時は「轍」という漢字も読めなかったし、意味も分からなかったが、日本盤の帯にはちゃんと「わだち」とルビがふられていたので助かった。ちょうど同じ頃に、細川たかしの『心のこり』という歌が流行っていた。
「私バカよね おバカさんよね」
 僕はこの歌い出しの歌詞を、
「わだちバカよね …

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連作品