ぼくは片岡さんが大好き|第2回|いつもお世話になっております ウォッチリストに追加 今すぐ読む 仕事でメールを打つときに、必ず最初に書くことがある。いわゆる定型文の挨拶だ。 「いつもたいへんお世話になっております」 こんなことを書いて、どのような効能があるのか、自分でもよくわからないでいる。いきなり用件から入ればいいのではないかとも思うのだが、ついつい、 「それじゃあ愛想ってものがないよな」 と考えてしまい、ヒョイヒョイと出だしの定型文を打ってしまうのだ。PCとは便利な機械で、冒頭の語句を入力すれば、勝手にそのあとの言葉を予測変換してくれる。僕のPCでは、 「いつ… 関連作品 前の作品へ ぼくは片岡さんが大好き|第1回|明けましたらおめでたいのか 次の作品へ ぼくは片岡さんが大好き|第3回|表へ出ろ
ウォッチリストに追加 今すぐ読む 仕事でメールを打つときに、必ず最初に書くことがある。いわゆる定型文の挨拶だ。 「いつもたいへんお世話になっております」 こんなことを書いて、どのような効能があるのか、自分でもよくわからないでいる。いきなり用件から入ればいいのではないかとも思うのだが、ついつい、 「それじゃあ愛想ってものがないよな」 と考えてしまい、ヒョイヒョイと出だしの定型文を打ってしまうのだ。PCとは便利な機械で、冒頭の語句を入力すれば、勝手にそのあとの言葉を予測変換してくれる。僕のPCでは、 「いつ…