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評論・エッセイ

29番線からチャタヌーガ行きが発進する

片岡義男による、グレン・ミラー完全版とでも名付けたい音楽評論である。グレン・ミラーの音楽を発表順に編年体で並べて、彼の音楽が、どのように生まれて、何を目指したのかが語られる。編集盤から関係ミュージシャンの作品への言及、映像作品まで網羅することで浮かび上がるのは、彼の音楽が現在にどのように繋がっているかの物語だ。また、マリオン・ハットンやAAFバンドへの言及も見逃せない。

底本:『音楽を聴く2──映画。グレン・ミラー。そして神保町の頃』(第二部)東京書籍 二〇〇一年

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