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評論・エッセイ

東京ポジティヴ 6 消えていく昭和とは

昭和を懐かしむ内容の書物が、このところ数多く刊行されている。写真を多用したそれらの書物のなかには、消えていった昭和が確かにある。懐かしいのは、戦後の東京の、激変に次ぐ激変で消えたものではなく、激変の始まる前に存在していたものをめぐる、いまとなってはあるかなきかの、おぼろな記憶なのだ。

底本:『日本カメラ』二〇〇七年六月号

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