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ロックを再生する|第31回|こうなるとわかっていたよ

 この映画の邦題は『ジョン・レノンの僕の戦争』だ。「の」がふたつ重なっている。これがどうにも気になる。『ジョン・レノン/僕の戦争』ではいけなかったのだろうか。ジョン・レノンという人名を強調したかった気持ちはよくわかる。彼は端役なのだが、この名前をタイトルのいちばん先につけたくなるのは当然だろう。最初の「の」は「ジョン・レノンが出演している」という意味の「の」であり、二番めの「の」は「僕が経験した」という意味、あるいは「僕にとっての」という意味での「の」だろう。それにしてもこの「の」の重複は、日本語として収まりが悪いのではないだろうか。…

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