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小説

人生は野菜スープ

【短編小説の航路】「人生は野菜スープ」というタイトルで短編小説を書くのはこれで三度目。

大学を卒業してから、4つ目のアルバイトが契約満了となった29歳の秋野久美子は、最後の勤務を終えて、その日のうちに実家に戻ってくる。母親が用意してくれた新しい職場はあるし、母や父、そして高校の同級生だった友人との会話には楽しさがあり、小さな希望もあるけれど、しかし29歳の彼女の未来はあまり見えてこない。めずらしくうっすらと苦さの感じられる短編です。
作者自身による短いあとがきには、「人生は野菜スープ」というタイトルで短編小説を書くのはこれで三度目だとある。こんなふうに、同じタイトルで複数の短編を書いて楽しむ作家が他にいるで…

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