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評論・エッセイ

なぜ写真に撮るのか

東京を撮る 40

タイトルの「なぜ写真に撮るのか」は、何故、片岡義男はこんな風に写真を撮るのかについての説明を意味しているのではありません。ここには、ドイツの剃刀の刃、アフタヌーンティールームの角砂糖、何とも知れぬ空き箱、鳥の形のクッキー、林檎ジュースのパッケージ、日めくりカレンダー、フランスのお菓子、バインダー・クリップス、キャンディーの写真があって、片岡義男はそれぞれについて、何故自分はそれを撮ったのかを自問しているのです。その結果として写真があり、そこには謎も生まれます。つまり写真は面白いということなのです。

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