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評論・エッセイ

「解釈憲法」の命日となる日

「解釈憲法」の命日となる日


二〇〇三年十一月十九日(*日付については、「まえがき」参照)

 一九四六年の六月、当時の吉田首相は、「憲法第九条は自衛権の発動としての戦争も交戦権も放棄した」と明言している。日本でいまだに続いている「解釈憲法」の歴史は、このあたりから始まった。二年後、一九四八年の一月、当時のアメリカ陸軍長官は、「日本を反共の防壁にする」と、演説のなかで言った。「解釈憲法」の完全なスタートだ、しかもアメリカに強制されるかたちでの。おなじ年の五月には海上保安庁が…

初出:ウェブサイト『先見日記』NTTデータ 二〇〇三年十一月十八日
底本:『影の外に出る──日本、アメリカ、戦後の分岐点』NHK出版 二〇〇四年(『先見日記』を一部加筆訂正)

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