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編集者が語る|エッセイ集『彼らを書く』――僕も彼らを書く

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 片岡義男作品の編集者として3作品を世に送り出した、光文社・篠原恒木さん。ご存知の方も多いと思いますが、片岡義男.comオリジナルのエッセイ作品にも多く登場されています。これまで執筆いただいたメイキング記事では、片岡義男の素顔をチラリと見せてくださり、読者を楽しませるお話が盛りだくさんです。
 今回の特集は、篠原さんが編集された『彼らを書く』で、取り上げられた映像作品について、篠原さん自身の目線で書いていただく連載企画です。


片岡義男篠原さんから送られてきた、動く片岡義男。こういったファンサービスは嬉しいですね。
“マスクをしたままで失礼します。カタオカです。”

第13回 昔も今も「家路なし」

第13回 昔も今も「家路なし」

僕はこのNo Direction Homeを、渋谷のシアター・イメージフォーラムで観た。二〇〇五年のことだった。PART1とPART2の間に休憩が設けられていた記憶がある。合計三時間二十八分のドキュメンタリー映画なので、当然のことだと思うが、休憩が無くても僕の集中力は途切れなかっただろう。映画の随所で、あのボブ・ディランが自分のことを語っている。彼のことだから、すべてが真実を語っているとは思えないが、生い立ちから一九六六年に至るまでの出来事に関して、これだけきちんと…… →続きを読む

第12回 それは俺じゃないよ

第12回 それは俺じゃないよ

さあ、ここからはしばらくボブ・ディランのDVDに話は移る。とはいえ、片岡義男さんの『彼らを書く』でのディランの章は、ただただ凄い。帯文をいただいた細野晴臣さんの言葉を借りれば、まさに「圧倒された」である。いくらこの駄文が副音声の役割とはいえ、これ以上、僕が付け足すことは何もない。
最初に片岡さんが取り上げたDVDは、ディランが一九六三年から一九六五年にかけて出演したニューポート・フォーク・フェスティヴァルの様子を捉えたThe Other Side Of The Mirrorだ。このDVDについて書かれた…… →続きを読む

第11回 こんな人がいたなんて

第11回 こんな人がいたなんて

「ここだけの話だけどさ」「あなただから言うけど」「俺から聞いたとは絶対に言うなよ」「これは徹底的にオフレコの話なんだけど」「誰にも言わないでほしいんだけど」「こんなこと、あなたにしか言わないんだけど」「おまえ、口は堅いよな」「まだ俺しか知らない話なんだけどさ」
これらの言葉から始まる話には気をつけたほうがいい、と僕は思っている。そして、もうひとつの…… →続きを読む

第10回 ビートルズと私

第10回 ビートルズと私

僕の名前はセス・サワースキー。子どもの頃からザ・ビートルズが大好きでした。六〇年代にロング・アイランドで暮らしていた頃からね。小学生では全校生徒の前で『ヘイ・ジュード』を演奏しました。ポール・マッカートニーになりきって、イギリス英語で歌ったんだ。楽しかったなあ。ザ・ビートルズがすべてでした。
だから当然、昔からザ・ビートルズにまつわる誰かの思い出話には…… →続きを読む

過去の連載

第9回 エンディングでは絶叫しなかった第8回 アメリカン・ラプソディ第7回 「裏打ち」は難しい第6回 そんな日が来るとは思えない第5回 どこで間違えたのか第4回 聞こえてないよね?第3回 その前に、ちょっとこちらを第2回 成功に酔いしれる4人の無邪気さ第1回 イントロダクション

執筆者
担当編集者 篠原恒木さん篠原恒木さん :
Twitterアカウント @JJshinohara
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2020年4月22日刊行! 『彼らを書く』

『彼らを書く』光文社

“このように書かれた「彼ら」を読むのは初めてだ。圧倒された。” 
細野晴臣氏(音楽家)
採り上げられた映像作品は全部で31作品。有名な『A HARD DAY’S NIGHT』や『HELP!』などが含まれていない「カタオカ・チョイス」にも、ファンの深読みがすでに始まっている。ディラン再来日、そして9月公開予定のザ・ビートルズ映画『GET BACK』を心待ちにしながら読み進めるのには最適の一冊。

【単行本】光文社|定価:本体2,000円+税|256頁


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『珈琲が呼ぶ』ができるまで 篠原恒木
『コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。』ができるまで 篠原恒木
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PICK UP 「bとbとpで「彼ら」を語ってみる」
評論『エルヴィスから始まった』
小説『ビートルズを撮った』
小説『コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。』
エッセイ『珈琲が呼ぶ』
エッセイ『なりにけらしな京都』
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メイキング 『蛇の目でお迎え』はこう作られた 片岡義男
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2020年5月21日 00:00