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そして国家がなくなった
二〇〇四年三月十五日*本文末「まえがき」参照  一九九一年の湾岸戦争のあと、「国際社会における日本の役割に関する特別調査会」というものが、日本で政治家たちによって作られた。そしてここから出てきたのが、日本は普通の国になる…
[エッセイ]  2016年5月1日 05:30
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渋谷から京橋まで眠る
 自宅からバス停留所までものの三分だ。バスで渋谷まで、普通は十五分だ。十分おまけして、二十五分か。そして渋谷から地下鉄・銀座線で京橋まで、二十五分。五分おまけして三十分。京橋から昭和通りを越えて会社まで、早足で歩いて七、…
[エッセイ]  2016年4月11日 05:30
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「弱い円が日本の政策である」
ー2003年11月10日*ー  円とドルの関係をめぐる記事を新聞から切り抜いておくと、ひと月もするとそれはたいへんな量になる。こんなに情報があると収拾がつかなくなるのではないかと思うほどの量だ。円高とドル安の推移が、日々…
[エッセイ]  2016年4月9日 05:30
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なにもなしで始めた
 ひとり立ちという自立を曲がりなりにも始めたのが、僕の場合は大学を卒業した頃だったとすると、その頃の僕にはなにもなかった。なにしろ自立なのだから、多少は当てになるもの、あるいは足場や手がかりなど、少しにせよあってもおかし…
[エッセイ]  2016年4月1日 05:30
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考えるとはなになのか
 頭は生きているうちに使え、という言いかたはいつ頃からあるものなのか。最近はあまり聞かないように思う。僕が子供の頃、大人たちはなにかあればこう言っていた。頭は生きているうちに使え。なるほど。生きるとは頭を使うことか。  …
[エッセイ]  2016年3月22日 05:30
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「時代」は「自分」にまかせろ
 もはや数十年前のことになるけれど、あるときあるところに僕は生まれた。そのときそこに生まれた、と言ってもいい。具体的に言いたくなくてこう言っているのではなく、「時代」のなかには生まれていない、ということを言いたいからだ。…
[エッセイ]  2016年3月21日 05:30
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自分とはなにか
 自分とは、生まれてから現在まで生きてきた、そしていまもこうして生きているこの個体である、という言いかたは、確かに事実の一面を言いあらわしている。では、その個体は、いま、なになのか。こういう質問にはどう答えればいいのか。…
[エッセイ]  2016年3月20日 05:30
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自分らしさを仕事にする
 なんらかの仕事をし、それに対する報酬を金銭で受け取り、その金銭で自分の生活の全域を維持させていく、というもっとも一般的な意味での仕事を、この僕といえどもおこなっている。おこなっているどころではない、のべつまくなしにびっ…
[エッセイ]  2016年3月19日 05:30
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ひとりのバイク好きの思い入れ集
 一九四六年のホンダAというオートバイからはじまって一九八三年のヤマハXT600Zテネレにいたるまで、じつに二百六台の日本のオートバイについての、「ひとりのバイク好きの思い入れ集」(著者自身の言葉)をぎっしりとつめこんだ…
[エッセイ]  2016年3月18日 05:30
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日は暮れた、道はどこ
 ある民間の企業が、日本全国の中学生を対象に、勉強に関してアンケート調査をした。その結果わかったことには、驚愕をとおり越して戦慄を覚える。この国はもう終わった、という性質の戦慄だ。自分の勉強方法は、とにかく暗記してしまう…
[エッセイ]  2016年3月13日 05:30
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「わからない」と答える人たち
 アメリカとイギリスがイラクに対しておこなう戦争を、日本が支持することについてどう思うかというアンケート調査に、「わからない」と答えた人たちの数が半数を越えていた。やっかいな問題であることは確かだが、いくら考えてもわから…
[エッセイ]  2016年3月12日 05:30
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あのときの日本といまのこの日本
 もっとも効果的な戦いかたは、日本軍の本土である日本を直接に爆撃することではないか。日本を相手におこなっていた戦争の初期に、アメリカはこう思った。アイディアがひとつ、閃いたわけだ。そしてそれは、単なる優れたアイディアでは…
[エッセイ]  2016年3月10日 05:30