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「思いやり」予算の英訳
ー2004年2月7日ー *ページ末「まえがき」参照  思いやり予算、という言葉がある。日本国内に米軍基地を大規模に維持することにかかわる多額な経費を負担するため、日本政府がさまざまに供出する膨大な額の予算のことだ。この言…
[エッセイ]  2016年12月29日 05:30
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半世紀を越えてさぼったこと
ー2004年3月14日ー *ページ末「まえがき」参照  日本にとって戦後とは、冷戦が続いていた期間だったようだ。冷戦が終わったあとは次の段階の時代に入ったのだが、日本は気づかないままここまで来た。戦後ずっと、日本はアメリ…
[エッセイ]  2016年12月28日 05:30
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「そいつぁ、いかすぜ」
「いかすぜ」という言いかたが登場したのは、一九五〇年代のなかばだったと思う。当時のひとりの映画スターの個人的な口ぐせのような言葉だったが、ものの見事に時代を反映していたがゆえに、十代後半から二十代半の、戦後生まれとは言え…
[エッセイ]  2016年12月23日 05:30
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死語と遊ぶひととき
 あるひとつの事柄が過去のものとなって身辺から消え去り、その結果としてその事柄に言及されることはめったにない、という状態になったとき、その事柄を言いあらわす言葉は死語となる。廃語とも言われる。時間が単に経過するだけで、多…
[エッセイ]  2016年12月22日 05:30
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『東京ラプソディ』1936年(昭和11年)|2
➡︎前半|1  マキと船橋、そしてハト子の三人は、料亭へ出かけていく。蝶々を指名する。蝶々さんが座敷へ来る。あでやかに美しい、優美な芸者さんだ。やや気後れしつつも、マキは彼女と対決する。若原一郎にはこんな可愛い恋人がいる…
[エッセイ]  2016年12月17日 05:30
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内容のある良き忠告
ー2004年4月7日ー *ページ末「まえがき」参照  攻めてくる外敵を相手に、自分たちを守るために自衛の戦争をするのはどこまでも正しいことであり、したがってその戦争は正しい正義の戦争である、というのがアメリカの伝統だ。イ…
[エッセイ]  2016年12月11日 05:30
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だから三歳児は泣いた
 二十五歳のとき、僕は自分の写真をすべて捨ててしまった。ゼロ歳から二十五歳までのあいだに、僕の手もとにいつのまにか蓄積した写真、たとえば誕生日に撮った写真やどこかへ旅行したときの記念写真、親戚の人や友人たちが、なにかのと…
[エッセイ]  2016年12月10日 05:30
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ミシシッピー河により近く|エルヴィスから始まった
9 ミシシッピー河により近く  ブルースを通じてのジャズの蘇生回復は、ブルースの現在の都会的表現の形式である「リズム・アンド・ブルース」によって行われた。その結果が「ロックンロール」の誕生である。どの中流家庭の母親にたず…
[エッセイ]  2016年11月24日 05:30
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社員証と高い付加価値
『スーダラ節』という歌が全国的なヒットになったのは一九六一年のことだ。この歌によれば、サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ、ということだった。文字どおりこの気持ちでいた人たちが多かったと同時に、これでいいのか、このままで…
[エッセイ]  2016年11月23日 05:30
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日本語が消えていく
 戦後から現在までの六十年近い期間のなかを、日本は五年きざみで激変を繰り返してきた。人も社会も五年ごとに、それまでとは質もかたちもメカニズムも、まるで異なる別のものへと転変していった。焼け跡からの復興、高度成長、バブル、…
[エッセイ]  2016年11月21日 05:30
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こうして覚えた日本語
 漢字の口(くち)という字は、子供の僕にとっては、ひとつの小さな四角だった。四角い一区画、つまりワン・ブロックだ。この認識は片仮名のロ(ろ)に対しても、まったくおなじようにあてはまった。この口というワン・ブロックのまんな…
[エッセイ]  2016年11月18日 05:30
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二百字詰め原稿用紙八百枚
 原稿用紙に万年筆で原稿を手書きしていた期間が二十年以上ある。市販の原稿用紙、あるいは出版社が提供してくれるその社のものを使っていた期間は、ごく短い。大量の原稿を書くようになると、万年筆による手書きという肉体作業を、可能…
[エッセイ]  2016年11月7日 06:00