あの影を愛した
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「今日の私は聞き役です」
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長篇小説の中心にいるのは美佐子という女性。
中心、というのは登場の頻度が最も高く、
彼女の視点が基本のトーンになっている、ということで
実は美佐子がこの小説の中では最も静かな存在である。
彼女は多くの人と会い、ほとんどの場合、聞き手に回る。
彼女ほど話しやすく、聡明で、気持ちの良い相手はいない。
そうして人の話をすべて親身になって聞きながら
彼女は時折、プールに入って泳ぎ、コーヒーを飲み、手紙を書く。
光のあたったプールにできるのは自分の影。
影はいつだって冷静で、その影を彼女は愛している。