愛の基礎としての会話
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「私は」と「私も」
               
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片岡義男の小説にはしばしば作家が登場し、今まさに思いついたストーリーを目の前の相手(作家はたいてい男で相手は女だ)に向かって語ることで成立している作品群がある。ここでの女性は金髪で青い瞳のアメリカ人女性だ。彼女は、日本語が日本人に無意識のうちにもたらしているものを分析した本を書こうとしている。日本語と英語をめぐる二人の批評的な会話の中で、彼は彼女が放った「私は」を「私も」に変更することを要求する。それは信頼関係にある、そして異文化に属する。二人のあいだにかけられた美しい橋である。

※価格記載のない作品は275円(税込)となります。