十六個の角砂糖
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雨のバルコニーで紅茶
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ふとした瞬間に誰かを思い出し、お茶に誘い出す。
誰にも経験のあることだろう。
電車を降りた男は思い立って女に電話をし、
そして女は自分が出向くのではなく、この家に来いと言う。
そこでふるまわれるのは紅茶だ。しかも、雨が降っているのに
わざわざテーブルに和傘を差し、バルコニーでそれを飲む。
そこには偶然の、ささやかな、しかし確かな時間の輝きがある。
二人はそれを楽しむ。親や家や恋の話をしながら。
さて、この二人の関係は?
それを推測するのが、読書の愉しみというものだろう。