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小説

楽園よりも不思議

やっと楽園、とは少し別のもの

2組の男女のカップルが、映画館で映画を観ていた。
4人は友人でもあり、偶然、同じ映画を見ていたことを喜びながら、その後の行動を共にする。
コーヒーを飲んで映画について理屈っぽく語り合い
プールに泳ぎに行ったり、空腹になれば焼きそばを作って食べたり。
家にたどり着けば、奔放な行いもあったりする。
それは反抗でも刹那主義でも堕落でもなく、
やっと手に入れた楽園でもなければ、さりとて日常でもない「何か」だ。
ちなみにここで登場する映画は、タイトルで端的に示さ…

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