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小説

楽園の土曜日

楽園とは、女系の中への傍若無人な侵入である

将来、伴侶になるかもしれない女性の実家に
男はその女性の短い帰省の見送り、という仕方で
入り込む。彼女には2人の姉がおり、母親もいて、
おまけに父親は離婚したため存在しない、という周到さだ。
つまり、男1人に女性4人、という状態。
ある種の男にとってこれは「試練」になりうるが
ここでは「楽園」という解釈になっている。
はたしてそれは本当に「楽園」か?
それを考える鍵は、案外、母親あたりにありそうだ。

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