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小説

深夜の青い色

深夜の深い青の中で2人は笑う。それは大きな笑いであり、微笑であり、苦笑でもあり・・・

この小説の中では、男は浅はかで残念な性質の持ち主として描かれている。
なにしろ、女性2人の仲を知りながら、妻からその友人へ移行しようとし、
見事に失敗するのだから。しかし女性たちも強いばかりではない。
かつてそうしたように、深夜に2人で笑って言葉を交しながらも、
その笑いの表情はより複雑になってきているはずだ。
深夜の、深いブルーが2人を饒舌にさせるのだとしても。

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