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小説

嘘はほんのり赤い

真っ赤な、までは行かない嘘とは、どのようなものか?

この小説のタイトルを確認してから読み始めれば、
その「嘘」というのはおそらくこのことだろう、
という察しは、たいていの読者にはつくのではないか。
だからその「嘘」はそれほど巧妙に仕組まれたものではない。
そのことよりも、男が2人、女が1人というその力関係と
女性が持つ魅力のための軽い装置として「嘘」はあると考えていい。
3人がライダーであるならば、いささか大掛かりな「嘘」の仕掛けも
「真っ赤な嘘」までは行かない、ほんのりと赤く染まる程度なのだ。

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