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小説

さようならの言いかた

そして彼女はやりとげた

若い男女がいる。恋人同士ではない。
大切な人を亡くした同士だ。
男にとっては親友。女にとっては恋人。
深い悲しみの中にありながら女性は彼女なりの仕方で追悼を、そして別れを試みる。
それは恋人だった男性を彼女のやり方で理解しようとすることであり、その場所に行ってみることであり、それをやりきったら二度とやらないことでもある。
そのやり方にそっと、親友が寄り添う。
見事なその別れを、彼女は完璧に美しくやりとげる。

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