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片岡義男.com 全著作電子化計画

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小説

缶ビールのロマンス

ロマンスは一人で

オートバイで長距離を移動するなら電車やバスなどの移動手段と違い、
時には先に進めないアクシデントが起こり、予定外の遅れが生じることもある。
しかし主人公の「ぼく」は、その予定外の遅れを半ば以上意図して行い
恋人と会う時間を先延ばしにしている。
会いたくないのか? といえば、すこし違うだろう。
今、彼は違う種類のロマンスがほしいのだ。
いつでも、どこでも、そしていくらでも缶ビールを飲むという、平凡で最高のロマンスを。

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