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小説

幸せは白いTシャツ

「私の手もとには、現在だけがあるのです」

20歳の夏。彼女は一人でオートバイに乗って日本中を旅する。ひと夏の経験ではなく、少なくとも1年、できれば2年かけて日本の隅々まで経験したいのだ。そして彼女の両親もまた、それぞれの道を歩もうとしている。家族でありながら、誰もがまぎれもない一人の個人として離れて行き、祝福しあい、時々は連絡を取り合う。その状態を彼女は「幸せ」と呼ぶ。今回、故大谷勲氏撮影の文庫版オリジナル写真の一部と未公開写真のあわせて約40枚を、モデルとなった三好礼子さんからお借りし、追加・掲載した改訂版をお届けします。

底本:『幸せは白いTシャツ』角川文庫 1983年
初出:『幸せは白いTシャツ』角川文庫 1983年

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