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小説

水玉模様と月の光り

バカな男2人を、しかし女は責めてはいない。

学生の夏休み。東京からオートバイでやってきて、あまりの暑さに、シャワー浴びたさに、
分不相応なホテルに部屋を取ってしまう。
部屋があり、スナックがあり、ビールがあり、そこに彼女がやってきて、思いがけないことになった。友人を呼び出したら、また思いがけないことになった。
2つの思いがけないことのあいだに、彼女はいる。
2人の男たちの目の前に、彼女はいる。
彼女は責めてはいない、静かな悲しみが男たちをうちのめす。

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