「東京を撮る」「短編小説の航路」新作公開!

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東京を撮る『ふたりの友人たちが撮った』、短編小説の航路『これでいくほかないのよ』を公開しました。片岡義男.com だけで読めるサポータ限定公開の作品ですので、サポータ本棚よりご覧ください。

東京を撮る『ふたりの友人たちが撮った』
東京を撮る『ふたりの友人たちが撮った』

今回の「東京を撮る」は、現在、片岡義男.comで新著『僕も彼らを書く』の編集担当であり、その本のサブテキストとも言える『僕も彼らを書く』を連載中の篠原恒木さんと、やはり片岡義男.comでエッセイなどを掲載されている八巻美恵さんの、二人の編集者による写真が6枚づつ、12枚並ぶ構成です。これまでも片岡義男以外の方が撮影した写真が取り上げられることがありましたが、全編、他の人の写真というのは初めてですね。しかし、見ていただければ分かる通り、これらの写真のセレクトと並べ方には、これまでの「東京を撮る」同様の、片岡義男の目が行き届いています。篠原さんの写真で反復される赤と、八巻さんの写真に登場する青という対照を手掛かりに片岡義男の目を推理してみたくなります。

短編小説の航路『これでいくほかないのよ』
短編小説の航路『これでいくほかないのよ』

まるで、映画の絵コンテを見るような、東京の町の小さな変化と再生を、フィクションの形で保存するかのような短編小説です。ひとつのきっかけから、転がるように、かつてあった団子屋の場所で、新しく団子屋を始めようと動く、職を失った元ホステスと、それを支えることになるバンドマンの男。トントンと話は進み、団子屋を開くことは既成事実のようになって、しかし彼らは団子を作ったこともない。彼と彼女を結びつけた格好となったバーのマスターも、なんとなく巻き込まれて、もはや「これでいくほかない」状態へと雪崩れ込んだところで、プツリとまるでカメラのフィルムが切れたように終わる、ものすごく映像的な小説です。この乾いたスピードの酩酊感を小説で実現した手腕を味わってみてください。


また、これまでサポータのみに公開していた「短編小説の航路」シリーズのうち、『柚子味噌を買います』が販売開始となり、サポータでない方でもお求めいただけるようになりました。
短編小説の航路『柚子味噌を買います』
短編小説の航路『柚子味噌を買います』

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2020年6月3日 07:00|電子化計画