書き下ろしエッセイ3作品を公開しました!

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ついにクリスマス!待望の長編エッセイ2作品が、本日発売です。タイトルは、『つい、こないだ』『なりにけらしな京都』。また、『東京を撮る』も新作公開です!(サポータ限定)今回は『代田2丁目19あたり』です。片岡義男.comより、ささやかなクリスマスプレゼント。サポータのみなさまは、サポータ本棚よりお読みいただけます。2作は長編ですので、年末年始にゆっくりとお楽しみくださいね!

つい、こないだ

『つい、こないだ』
下北沢の南口商店街を写真で再現した中学生時代に始まって、しかし、その写真を捨てて「過去はない」と言った25歳を経て、2018年、下北沢の踏切が消えた風景の写真を見て、そこに何が起こったのかを考えます。そこから再び、下北沢の過去、自らの過去の記憶を遡り、世田谷線を巡る物語を発想することになる、その経緯を綴ったエッセイ集です。世田谷線の起点であり終点、下高井戸の風景が写真家の岡田こずえ、編集者の篠原恒木、両氏の撮影の写真と共に描かれ、そして、森茉莉の一枚の写真から呼び起こされた記憶は喫茶店「邪宗門」、「北沢川」へと繋がっていきます。これは片岡義男の写真論であり、街の記憶の話なのでしょう。


なりにけらしな京都

『なりにけらしな京都』
2018年に片岡義男が、編集者の篠原恒木、八巻美恵と共に何度か京都に赴いた、その日帰りの旅の様子を中心にした、エッセイと写真によるスクラップブックのような作品です。それは、京都の喫茶店をめぐり珈琲を飲んだ記録であり、おでん屋や定食屋、古本屋、土産屋を味わう散歩の記録であり、片岡義男の短編小説が生まれるバックストーリーでもあります。「葛切りがおでんの前菜」「五月最後の金曜日」「柚子味噌を買います」といった作品を読んだ方は、ニヤリとさせられることでしょう。片岡流京都ガイドであり、作家の旅の記録でもあるのです。


代田2丁目19あたり

東京を撮る 23 『代田2丁目19あたり』
連続している風景を、切り取って並べて、そこに連続性を感じさせるのは、写真を撮る者の目とカメラの操作と、それらの写真に対しての編集です。子供の頃に見慣れた風景がなくなって、しかし、そこにかつての風景の残滓を見るような『東京を撮る23 代田2丁目19あたり』は、風景が地理的にも時間的にも連続していることを、写真を撮るという行為を通じて私たちに見せてくれます。歩道橋は道路を分断しているようで、実は、町のこちらとあちらを繋いで、連続させます。道と階段の境界は、外と内が連続している、その接点です。お茶の茶葉を売る店は、時を越えてそこにあり、一方で、看板やシャッターは、もしかしたら消えてしまうのかもしれません。それらは全て街の記憶であり、片岡義男の記憶でもあるのです。

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2019年12月25日 07:41|サイト更新情報