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『偉大なるカボチャのワルツ』『ゆくゆくは幸せに暮らす』発売開始!

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『偉大なるカボチャのワルツ』『ゆくゆくは幸せに暮らす』の2タイトルを電子化!表紙は今回も、南アヤコさんにデザインしていただきました。サポータの皆様は、サポータ本棚でお読みいただけます。ぜひ、この2作品をお楽しみください。

(底本:『ジャックはここで飲んでいる』(2016年/文藝春秋)


偉大なるカボチャのワルツ

『偉大なるカボチャのワルツ』
昭和の終わりに二十七歳になる東京の、世田谷の高校時代からの同級生の日常を描いた「偉大なるカボチャのワルツ」を読むと、「やっぱり東京は違うものだ」という気になります。もしかすると、今はもう、それほどの違いはないのかも知れませんが、東京という街との距離感が、地方出身者とは全く違うのだということが、ストンと腑に落ちるのです。家業を引き継ぐことは、田舎に帰ることになる地方出身者とは感覚が違って当たり前なのですが。それでいて「銀座」は別の世界だったりするのも面白いですね。そんな距離感を強調するように「ナンキン」「ボーブラ」と西日本でのカボチャの呼称が登場しますが、九州出身の私は「ボーブラ」は初めて聞きました。


ゆくゆくは幸せに暮らす

『ゆくゆくは幸せに暮らす』
ある作家が「要するに人生とは、関係の作りかたとその維持のしかただから」と人生の秘密を喝破します。でもこれは作家が凄いのではなく、作家という仕事をする人なら誰もが分かっている基本的な「物語の作り方」です。ただ、「人生は、実は自分の外にある」と考えることで解決する問題が沢山あるのも真実です。同じように、俳優の仕事もカメラマンの仕事もプロセスからできていて、だから、この物語の登場人物は、作家の話に自分の仕事を重ね合わせて「幸せな人生」に至る道を見つけます。そのこと全体が関係性の物語であり、そして作家は、その関係性を想像して「虚構の醍醐味」と言います。真実はどこにあるのでしょう。


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2019年10月25日 00:00|電子化計画