884編公開中。 今を映す手鏡のように
関係 の一覧
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2017.5.22
『スローなブギにしてくれ』
縦書き
 角川文庫から出た僕の作品の、最初から数えて四作めに、『スローなブギにしてくれ』というのがある。一九七九年に文庫で出た。それ以前に『野性時代』に書いた五つの短編が収録してある。表題作はそのうちのひとつだ。まず最初にこれも…
2017.5.21
『彼のオートバイ、彼女の島』
縦書き
 これが文庫本になったのは一九八〇年のことだ。それ以前に単行本で出ていた時期が、三年はあったのではないか。そしてそれは『野性時代』に連載したものだ。とすると、書いたのは一九七五、六年だったということになる。単行本で出たと…
2017.5.16
『長距離ライダーの憂鬱』
縦書き
 この『雨降り花』*が編中編として出て来る『波と風のグッド・ニュース』は、今年つまり一九九五年の四月に本になっている。最後の部分である『雨降り花』を書いたのは、だから春先ではなかったか。それ以前に、オートバイの出て来る小…
2017.4.20
主体的に判断しながら様子を見る日本
縦書き
二〇〇三年十月二十九日  いわゆる国際社会、つまり世界各国の複雑微妙な関係の重なり合いのなかで、日本はどのような考えにもとづいてどの位置に立ち、どんな方向に向けてなにをしようとしているのかといったことがらをめぐって、次の…
2017.2.16
理想主義の炎を燃やしつづけるために
 アレグザンドラ・ペニーが書いた『男の人への、してあげかた』という本は、一九八一年に刊行されてすぐにベストセラーの仲間入りをした。まだベストセラーのリストにのっているころ、ぼくはこの本を買った。ダスト・ジャケットのデザイ…
2017.1.1
『草枕』のような旅を
 夏目漱石の『草枕』という小説を、いまになってやっと、僕は読んだ。たしかにやっとだが、読み終えてふた月ほどたついま、少なくとも僕にとっては、この小説を読むための最適な時は現在をおいて他になかった、と思っている。夏目漱石の…
2016.11.21
日本語が消えていく
 戦後から現在までの六十年近い期間のなかを、日本は五年きざみで激変を繰り返してきた。人も社会も五年ごとに、それまでとは質もかたちもメカニズムも、まるで異なる別のものへと転変していった。焼け跡からの復興、高度成長、バブル、…
2016.11.19
静止と列挙と固い枠
 日本語の文章は、それがどれほど複雑なかたちのものであっても、核心に向けて削り込んでいくと、最終的には「—は—である」という構造にまで還元することが出来るという説を僕はかつてなにかの本で読んだ。僕…
2016.10.9
女性作家の作品を支持する
 いまのアメリカの小説は、女性作家たちの作品が面白い。面白い、というのはぼくの個人的な言いかたでありポジティヴだけではなくネガティヴな領域へ広がる部分をも含めて、ぼくは面白いと言っている。つまり、たいへんに興味深いわけだ…
2016.7.19
身を守ってくれる日本語
 昭和二十年代から三十年代いっぱい、そして四十年代の後半に入るあたりまでの期間に製作・公開された日本映画を、僕はヴィデオで少しずつ見ている。趣味のひとつだと言っていい。この期間は僕にとっては、子供から少年へと成長していっ…
2016.7.11
噓と隠蔽の国
 この本〔『日本語で生きるとは』1999年〕の冒頭に、「英語で生きる人」と題した部分がある。英語で生きるとはどういうことなのか、ということについてごく簡単に書いた部分だ。  英語で人生を生きていく人のありかた、そして生き…
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