884編公開中。 今を映す手鏡のように
鉛筆 の一覧
2017.2.21
黄色い鉛筆を手に冴える頭
 アン・モロー・リンドバーグの『海からの贈り物』という本は、ぼくの大好きな本のひとつだ。この本の、いちばんはじめにある短いまえ書きのような文章のなかに、I think best with a pencil in my h…
2016.11.20
文房具を買いに2013
 小さな文房具をひとつふたつ、いつも持ち歩く男、という人をかねてより僕は想像している。想像するだけではなく、僕がそのような人になってもいい。持ち歩く文房具にどのようなものがあるか。ほんの一例として、七つ選んで写真に撮って…
2016.11.14
鉛筆を買う、という趣味の始めかた
 自宅にいくつもある万能収納引き出しのなかのひとつに、ステッドラーの鉛筆を二十本ほど見つけた。鉛筆だけではなく、ペンシル・ホルダーつまり補助軸、スティック型の消しゴム、変換スケール、鉛筆削り、芯ホルダー、芯削りなども、い…
2016.11.13
短くなった鉛筆はすべてタリスマンだ
 早くも二十年以上も前のことになるが、四センチあるいはそれ以下になった短い鉛筆を、リーボックのスニーカーの箱にざくざくと持っていた。ときたま取り出しては、眺めたり指先に持ったりしていた。僕なりに感概にひたっていたに違いな…
2016.11.6
彼は鉛筆を削りながら交差点を渡っていった
 かつて鉛筆で原稿を書いていた頃、僕は自宅ではその鉛筆をナイフで削っていた。スイス・アーミー・ナイフ、つまりヴィクトリノクスあるいはウェンガーのどちらでもいい、長さ五センチと一センチ八ミリの大小ふたつの刃が一枚ずつついて…
2016.11.1
一本の鉛筆からすべては始まる
 いま僕は一本の鉛筆を手にしている。ひとり静かに、落ちついた気持ちで、指先に一本の鉛筆を。たいそう好ましい状態だ。少なくともいまはひとりだけでここにいる自分というものを、その自分が指先に持つ一本の鉛筆は、すっきりと増幅し…
2015.10.21
祖父のポケット・ナイフ
 いまぼくはこのみじかい文章を、お気に入りの原稿用紙に鉛筆で書いている。鉛筆は、いつものステドラーの5Bだ。原稿用紙のすぐわきには、ポケット・ナイフがひとつ、置いてある。このポケット・ナイフについて、ぼくは書こうと思う。…
2015.10.19
鉛筆を削る楽しさ
 僕は鉛筆を削るのが好きだ。鉛筆そのものも、そして鉛筆でなにか書くのも好きだが、削るときがもっとも楽しい。だから僕は削るために鉛筆を買う。僕の好みに合うのは、アメリカの鉛筆だ。西ドイツやイギリスの鉛筆も悪くないけれど、ア…