884編公開中。 今を映す手鏡のように
自然 の一覧
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2017.5.2
ホンダの90CCでマイアミからLAまで走ったら、ガソリン代はなんと二十ドルだったというハイウエイ・ストーリー。
縦書き
 ホンダのスーパーカブC90から発展していった軽量のトレール・モデルに、CT90というバイクがあった。一九七四年ごろにはリアの左側に丸い補助タンクがつき、完全防水のエア・クリーナーとなり、エンジンを水没させても走行ができ…
2017.4.22
人間の人工的な性質を確認するワイルドな場所
縦書き
シエラ・クラブの本を五冊。美しい写真を見ながら、ひとりで感じたこと、考えたこと。(1) “Earthborn”というタイトルの写真集を、僕はついさきほど見終わったところだ。見ながら、そして見終わっ…
2016.12.30
ヒロの一本椰子
 昔のハワイ人たちは森林をおそれていた。メネフネなど、不思議な生き物が森のなかにたくさん住んでいるのだと信じていて、そのため、たとえば森のなかに住居をつくったりはせず、海岸の水ぎわの、森のないあたりに小屋を建てて住んでい…
2016.12.25
これが天使の町だって?
 ロサンゼルス空港を飛び立った飛行機が、高度をあげていった。主翼のすぐ前の窓際にすわって、窓の外を見ていた。ぴかぴかにみがかれた主翼が、冬の午後の太陽をうけとめて光り、まぶしかった。  眼下に、ロサンゼルスの町が広がって…
2016.10.17
ぼくの好きな大空間
 最初に北アメリカ大陸を西から東へ自動車で横断したときは、その横断になんの目的もなかった。とにかく、ただ、横断してみたかったのだ。  あの広大な大陸は、地形が複雑だ。気象もそれに応じて変化する。この、地形と気象の変化だけ…
2016.8.27
宇宙の時間と空間のなかへ
 人は時間と空間のなかに生きている。ここで僕が使う、時間という言葉も空間という言葉も、ごく普通の意味での、時間および空間だ。空間は、主としていつもの自分の場所だ。自宅や自分の部屋、勤め先、仕事場、いつもいく店、好きな旅行…
2016.8.3
小さな島にいると自分がよくわかる、という話
 ぼくにとっての小さな島の魅力は、「南」とか「夏」とかの魅力と、不可分に一体となっている。ぼくが大好きな島は、南の島かあるいは夏の島なのだ。真夏でもなお肌寒い北の海の島はまだ体験がないから、好きだかどうだかわからない。 …
2016.8.2
空という偉大な絵画
 空のドラマは、すさまじい。とうてい、かなわない。空は、時間と空間の、とてつもない量での具現だ。僕なら僕というひとりの人間から見ると、およそ信じがたいほどの量の時間と空間の具体的な姿が、空というものだ。だからこそ空はドラ…
2016.6.29
丘の上の愚者は、頭のなかの目でなにを見たのだったか
→|縦書き|Romancer|で読む。  丘の上の愚者は、沈んでゆく陽を見たのだった。そして、この愚者には、目がもう一対あり、その目は彼の頭のなかにあったのだ。頭のなかのその目で、丘の上の愚者は、まわっている地球を見たと…
2016.6.21
大陸のエネルギーと大海原のエネルギー
 北アメリカの太平洋岸のハイウェイを自動車で走っていると、走っているあいだずっと、巨大な海の存在を身近に感じつづけることができる。  大きさにおいては負けず劣らずの大陸と海とが接しあうところを、海ぞいに、北へ南へと走る。…
2016.6.20
太平洋の海底地図を見ながら
 朝のうちは、薄曇りだった。午後二時をすぎて、空をおおっている雲の色が、いちだんと濃くなってきた。  いまか、いまかと、ぼくは空をあおいでいた。空をいちめんにおおっている濃い灰色の雲のさらに下を、ちぎれ雲が風に乗って走っ…
2016.5.10
またたく星が、にじんでこぼれる
 五月のはじめにアメリカから友人が日本に来た。ぼくの家に泊まった初日の夜、彼はベッド・ルームのベッドの、二段になったマットレスの上段だけを居間に持って来て、ぼくは今夜はここで寝る、と言った。  居間は、かなり広い。そして…
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