882編公開中。 今を映す手鏡のように
紅茶 の一覧
2017.1.15
自分だけの火で一杯の紅茶をいれてみる
 エスビットのポケット・クッカーは、ごく単純な構造の携帯用小型のコンロだ。熱くなっても危険や不都合のない平らなところに開いて置けば、それでコンロの出来あがりだ。上に乗せる器の底の面積に応じて、開く角度は調節出来る。  こ…
2016.9.24
悲しき雨音
 雨が降っている。九月の終わりの、何曜日だろう。何曜日でもいい。雨の日なのに、空気はとてもさらっとしている。秋だ、さすがに。空気が、肌にとても心地よい。  雨の香りがしている。  午後だ。何時ごろだろう。何時でもいい。午…
2016.9.18
午後の紅茶の時間とは
 いま僕が滞在を許されているお屋敷では、午後三時になると、三時ぴったりに、僕の仕事部屋のドアにノックの音が聞こえる。はい、と僕が返事をすると、お茶のお時間でございます、いかがなさいますか、とドアのむこうから女性の声がきい…
2016.2.6
トーストにベーコン・アンド・エッグス、そして紅茶
 トーストにベーコン・アンド・エッグス、オレンジ・ジュースと熱い紅茶、そして日本ではふつうクレソンと呼ばれている草をひとつかみ。こんな朝食も悪くない。ぼくは好きだ。非常にしばしば、朝の8時ごろ、こんな朝食をたべる。  ま…
2015.12.24
あの夜はホワイト・クリスマス
 あの年のクリスマス・イヴには、彼はオートバイで山のなかを走っていた。夜のまだ早い時間に峠道に入り、対向車も後続車もまったくない、彼だけのワインディング・ロードを気分よく走っていた。猛烈に寒いのだが、ときたまオートバイを…
2015.11.1
風と紅茶の一日
 自分でブレンドした自分だけの紅茶を、ぼくはときたまつくる。つくり方は、簡単だ。くせのない、ごくスタンダードな味のするセイロン・ティーをベースに、そこへ自分の好みのものを加える。シナモンをこまかく砕いたもの。トロピカル・…
2015.10.23
おいしかった二杯の紅茶
 僕がこれまでに日本で飲んだ紅茶のなかで、おいしさをいまでもはっきりと記憶している紅茶は、二杯しかない。一杯は植草甚一さんの自宅で出していただいた紅茶、そしてもう一杯は、横溝正史さんの軽井沢の別荘で出していただいた紅茶だ…
2015.10.19
ハワイのいなり寿司
 ハワイの田舎町の、ひなびた感じのスーパー・マーケットのはじっこ。「オカズ屋」という店でたわむれに買って食べたいなり寿司は、大げさに言うと、百年まえの日本の味がした。百年まえの日本をぼくが知るわけないのだが、ハワイの一角…