981編公開中。 今を映す手鏡のように
瓶詰 の一覧
2020.9.11
御八つ、お三時、三時ですよ
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 こうしてスパゲッティ・ナポリタンを初めて体験してからの僕が、なにかと言えば店でナポリタンを食べる子供になったかというと、そんなことはなかった。ナポリタンを作ってくれるよう、母親に頼む子供にもならなかった。なぜなら、この…
2020.8.26
元帥とイタリア風のスパゲッティ
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 一九四五年(昭和二十年)八月三十日、日本を占領する連合軍の総司令官、ダグラス・マッカーサー元帥とその一行が、フィリピンから神奈川県の厚木飛行場に到着した。当初の予定では八月二十八日に日本へ来るはずだったが、その日の日本…
2020.6.5
残りご飯のバター炒めと海苔の佃煮
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 一枚の写真が、なんらかのかたちあるいは意味で、物語のなかで重要な役を果たす短編小説をいくつか書き、一冊の本を作ってみたい、といま僕は考えている。物語はみな多様なものになるだろう。どのような物語をどんなふうに構成し、それ…
2016.9.6
僕はチェリーを忘れてた
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 東京でいちばんおいしいピッツアの店、と僕がいつも言っているピッツアの店で、何とおりかの前菜のあと、直径三十センチのピッツアを四人がかりで四枚、たいらげた。デザートにはエスプレッソ、そしてアイスクリームにチェリー・シロッ…