882編公開中。 今を映す手鏡のように
の一覧
2017.7.27
スラックスからショート・パンツへ。世界は一変する
縦書き
 かなり以前にみつけて気にいっている、ショート・パンツだ。ポリエステルが62パーセント、コットンが33パーセント、そしてスパンデックスが5パーセント、という生地だ。スパンデックスのおかげで、生地ぜんたいがストレッチする。…
2017.1.14
寒くなるとセーターを着て羊になる人
 子供の頃も、そしていまも、ぼくはセーターがあまり好きではない。服を何枚も重ねて着るのが、そもそも嫌いだ。窮屈でかなわない。体は自由に動かず、心までひとつの位置や方向に固定されたような気持ちとなり、ほんとにいやだ。セータ…
2016.7.25
幸せは一枚の白いTシャツ
 ヘインズの T シャツだ。三枚でひとつのセットとして、袋に入っている。袋から出し、一枚をはがすようにして取るときの感触は、面白い。生地は薄く、しなやかで、新品を最初に着たときは、じつに心地がいい。こういう感触の T シ…
2016.1.29
十四年まえのペーパーバック
 一冊のペーパーバックが、いまぼくの目の前にある。いつのまにかたくさんたまってしまったアメリカ製のぺーパーバックの山のなかから、さがしだしてきたものだ。もう何年もまえに読んだ本なのだが、ふと、なんの理由もなく再会したくな…
2016.1.28
服を見ればわかる
 引っ越しの話の続きを書く。二回に分けた引っ越しの最初の回〔「引っ越しという自己点検」(『自分と自分以外──戦後60年と今』〕では、ひとりの人が荷造りを手伝ってくれた。午後遅く、僕の衣服を段ボール箱に詰める作業を、その人…
2016.1.26
服は雄弁な言葉だ。気をつけて着こなそう
 エミリー・チョーというニューヨーク女性がリンダ・グローヴァーと共著でものした一九七八年の本『ルッキング・テリフィック』を、ついさっき、ぼくは読みおえた。  買ったブックストアのレシートが、はさんであった。ホノルルのウォ…
2016.1.25
新品にはとうてい真似のできないこと
 ニューヨークで仕事をしている日本人女性の友人がかつてぼくに書き送ってくれた手紙の一節を、いまぼくは思い出している。ニューヨークにおける自分の日常生活のこまごまとしたいろんなことについて書いたなかに次のような一節があった…