882編公開中。 今を映す手鏡のように
書く の一覧
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2017.9.26
言葉を捨てた人たちの便利機能満載機種
縦書き
 僕はいまこの文章をオアシス・ライトのもっとも初期のワープロ(以下、WPと略す)を使って書いている。どこを捜してもいまはもう見つけることの難しい旧タイプのものだが、短いエッセイを書くにはこれで充分なので、いまでも使ってい…
2017.4.15
作家とはなにか
縦書き
 日本の書き手によって小説が書かれるとき、ごく一般的に言って、舞台は日本そして時はいまとなる。過去を舞台にした物語でも、書き手はいまの日本の人なのだから視点はすべて現在にあり、したがって過去のことを題材にしてはいても、語…
2017.4.14
縦書きか横書きか
縦書き
 メモや下書きを書くとき、僕は横書きしている。いつ頃からそうだったのか、もはや自分にもわからないほどのずっと以前から、メモや下書きのようなものすべてを、僕は横書きにしてきた。あらゆる文章を横書きするわけではない。メモや下…
2017.1.10
ハワイの田舎町を訪ね歩く
 日本にはないものを買いにハワイへいこうと思う。オアフ島だけでもいいのだが、楽しみを少しだけ拡大させるために、ハワイ島、マウイ島、モロカイ島などへも渡ろう。それらの島々で田舎町を訪ね歩くのだ。昔からある日用雑貨店に入って…
2016.12.27
『ハワイ・マレー沖海戦』一九四二年(昭和十七年)
縦書き
 一九四〇年の十月、日本軍はフランス領インドシナの北部へ進駐した。現在のヴェトナム、カンボディア、そしてラオスなどの一帯だ。中国を支配しようとしていた日本は、この進駐によって東南アジアから中国へ物資が入るルートを絶とう、…
2016.12.17
『東京ラプソディ』1936年(昭和11年)|2
➡︎前半|1  マキと船橋、そしてハト子の三人は、料亭へ出かけていく。蝶々を指名する。蝶々さんが座敷へ来る。あでやかに美しい、優美な芸者さんだ。やや気後れしつつも、マキは彼女と対決する。若原一郎にはこんな可愛い恋人がいる…
2016.12.16
『東京ラプソディ』1936年(昭和11年)|1
 おおまかに言って銀座の西側、若い女性の足で有楽町の駅から小走りに三分ほどでいけるあたりに、若原クリーニング店という洗濯屋さんがある、という設定だ。銀座でなくては物語にならない、だからそのクリーニング店は銀座にある。そし…
2016.12.4
ノートブックに描いた風景画|9〜13
 9  精悍な印象を全身にたたえた馬だ。だが、表情はきわめておだやかだ。悟りきった果てに到達したひとつの境地のような顔で、コンクリートの歩道を静かに歩いた。  馬にまたがっているのは、ナヴァホの若い女性だった。身につけて…
2016.12.3
ノートブックに描いた風景画|5〜8
 5  セヴン・アップとドクタ・ペパーの、横長の看板が、上下にならべて、白い壁に釘で打ちつけてあった。  その二枚の看板のすぐ右わきに、彼は立っていた。背丈は五フィート九インチくらいだろうか。へア・グリースを使ってものの…
2016.11.16
じつはホットなままに
 僕が初めてワープロを使ったのは、一九八〇年代のなかばではなかったか。オアシス・ライトという機種だった。直訳すると、オアシス軽だ。この軽便型のワープロは、蓋を閉じてデスクの上に置いてある様子を観察すると、信じがたいほどに…
2016.11.15
子猫も呆れるノートブックの貯蔵量
 この子猫はセバスチャンという名の雄猫だ。何年か前、『ここは猫の国』という本を僕は作った。猫を主人公にした何冊もの外国の絵本を紹介した本だ。このときたくさん買った猫の絵本のなかに『セバスチャンの冒険』という作品があり、セ…
2016.11.14
鉛筆を買う、という趣味の始めかた
 自宅にいくつもある万能収納引き出しのなかのひとつに、ステッドラーの鉛筆を二十本ほど見つけた。鉛筆だけではなく、ペンシル・ホルダーつまり補助軸、スティック型の消しゴム、変換スケール、鉛筆削り、芯ホルダー、芯削りなども、い…
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