882編公開中。 今を映す手鏡のように
憲法 の一覧
2019.7.19
僕の国は畑に出来た穴だった 3
縦書き
前回(2) この作品は、『日本語の外へ』「第2部 日本語──ペシミズムを越えようとしていいのか」 に収録されたものです。 3  幼い僕が初めて自分の国というものに気づいたら、その国は戦争をしていた。戦争をしていたという言…
2017.5.3
「解釈憲法」の命日となる日
縦書き
二〇〇三年十一月十九日  一九四六年の六月、当時の吉田首相は、「憲法第九条は自衛権の発動としての戦争も交戦権も放棄した」と明言している。日本でいまだに続いている「解釈憲法」の歴史は、このあたりから始まった。二年後、一九四…
2016.8.10
誰もがリアリズムの外で(2)
 首相と大統領が戦後初の急接近をした直後 に 9.11 があり、それに続いたアフガニスタンとイラクでのアメリカの軍事行動を、テロとの戦争として首相は全面的に支持した。そしてそのことによって、戦後ずっと日米関係のなかに維持…
2016.7.10
この国の動きかた
 政府が提出していた有事法制関連三法案が、第一五六回国会で成立することが確実になった。五月十四日、小泉首相は官邸で次のように語った。「これまでは有事を論議することすらタブーだった。それなのにいま、有事立法をめぐって、与党…
2016.5.3
第9条
 僕が小学校の一年生だったとき、「天皇は日本の国のシンボルです」と、先生が教えてくれた。シンボルという言葉を、片仮名で書いて日本語として使うことに、すでに人々のあいだに違和感はまったくなかったようだ。しかし当時の僕にとっ…
2016.5.2
日本史のなかの最初の国民投票
二〇〇四年一月六日*本文末「まえがき」参照  二〇〇三年十一月の総選挙で使われた自民党のマニフェストのなかに、次のような項目があった。「結党五十年の二〇〇五年十一月に改正憲法の草案をまとめ、国民的な議論を展開する」。この…
2016.5.1
そして国家がなくなった
二〇〇四年三月十五日*本文末「まえがき」参照  一九九一年の湾岸戦争のあと、「国際社会における日本の役割に関する特別調査会」というものが、日本で政治家たちによって作られた。そしてここから出てきたのが、日本は普通の国になる…
2016.1.4
[オリヴェッティのタイプライター]
 自分の心象を可能なかぎり端的にあらわしている写真を撮ろう、ときめて撮ったのが147ページ〔上〕にある写真だ。心象を撮る、それ以外は撮らない、と最初から決定して撮っただけに、これ以上ではあり得ないほどに端的な、きわめてわ…
2015.11.8
現実に引きずられる国
 日本政府がやろうとしている憲法の改正は、あっさりと実現するだろう。そして新しい憲法は、その字面だけをぼんやりと読んでいるかぎりでは、たいそう立派なものとなる可能性は高い。  改正の理由として、一般的に言ってもっとも説得…
2015.11.3
「不断の努力によって」
 日本国憲法の第十一条は基本的人権についてのものだ。憲法の保障するものとして、国民にはすべての基本的人権があたえられていて、それは侵すことの出来ない永久の権利である、ということになっている。そしてその次の第十二条は、憲法…
2015.10.27
オン・ザ・ロードとは
 アメリカでなにがいちばん面白いかというと、やはり建国がいちばん面白い。アメリカというひとつの国がつくられるにいたった事情とか、建国の父たちはいったいなにを思って建国するにいたったか、あるいは、国をつくるにあたってどのよ…