981編公開中。 今を映す手鏡のように
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2018.12.3
コニカC35
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 コニカC35が発売されたのは、昭和四十三年だという。その頃の僕は、どうやら大人になっていた。しかし、昭和四十三年とだけ言われても、思い出す時代のディテールも実感もほとんどない。西暦になおして一九六八年とすると、自分の年…
2018.5.23
姿を隠したままの存在に気づこう
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〈書評〉朝日新聞出版編『復刻アサヒグラフ昭和二十年  日本の一番長い年』  とっくに姿を消していまはもうない『アサヒグラフ』は、1923年、大正12年に、驚くべきことに無休の日刊タブロイドとして、創刊された。多くの写真に…
2018.4.18
漱石文学の“会話”の深さに驚嘆する
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〈書評〉小林千草著『「明暗」夫婦の言語力学』 『坊っちゃん』は子供の頃に読んで楽しかった。大人になってから何度か読み返した。そのつど痛快な気持ちになった。それ以来の夏目漱石として、たまたま書店で手に入れた、『草枕』の英語…
2018.1.8
この海から向こう側の海まで
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 いまから六十年ほど前、ヨーロッパではドイツとの戦争にそして太平洋では日本を相手の戦争に向かいつつあった頃のアメリカで、ごく一般的な雑誌に掲載された広告のなかの、アメリカ国土を描いた絵が何点か、ここにある。これはまさに古…
2018.1.5
見よ、ポンティアックのGTO!
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 ここにあるのは、一九六七年モデルのポンティアックGTOの、当時の雑誌に掲載された広告だ。ポンティアックのGTOというシリーズは、この年に完成の域に到達した、と僕は思っている。完成したポンティアックGTOの面構えがこれだ…
2017.12.29
キャデラックで見たこんな夢
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 キャデラックはアメリカが作った最高の乗用車だ。乗用車というものが、技術的にやるべきほとんどすべてのことを、キャデラックはやってきた。だから内容的にキャデラックは最高という範囲に入る。そしてステータスもまた、最高という範…
2017.12.22
現実に対処するクールネスの論理
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 はっか煙草、という言葉はもう死語だろうか。地方都市のクラブやバーで、年増のホステスたちがいまでも、この言葉を使っているような気がする。アメリカのメンソール煙草が日本に入って来た頃の言葉だ。そしてそれがいつ頃だったのか、…
2017.12.20
ペプシを飲めと彼女が言った
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 銀河系のなかに浮かんでいる地球における、宇宙という大自然と直結した時間は、螺旋状に循環ないしは反復している。ただし、人間という生き物のDNAに仕込まれた老化のプロセスは、いったん過ぎ去ったなら二度と戻らないという種類の…
2017.12.11
ホーム・スイート・ホーム写真帳
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 一九六十年代なかばのアメリカで刊行された、ごく一般的な雑誌の広告ページから、ファミリーの写真を僕が写真機で複写したものが、ここにある。どのファミリーも現実のファミリーではなく、さまざまな製品の広告のために、プロのモデル…
2017.12.4
僕がデソートを停めた場所
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 デソートという名の自動車が、かつてアメリカにあった。ここにあるのはそのデソートのおそらくは一九三九年あるいは一九四十年の雑誌に掲載された広告の、アートワークの部分だけだ。  どれもみな絵だから、誇張も美化も思いのままだ…
2017.11.23
古き佳きアメリカとはなにか
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 ここにあるのは一九四一年のフォードの新車の広告だ。当時の雑誌に掲載されたものだが、この頃の雑誌広告の世界では、写真ではなく人が描いた絵が、グラフィックスの中心だった。カラー写真が広告に盛んに使われるようになったのは、戦…
2017.9.18
ヴァーガス・ガールという、架空の女性たち
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 ヴァーガス・ガールという、架空の美しい女性について書くことにしよう。  ヴァーガスは、VARGASとつづる。ヴァーガス・ガールとして広く知られている一連の美人画を描いた画家の名前だ。フル・ネームは、アルベルト・ヴァーガ…
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