973編公開中。 今を映す手鏡のように
勉強 の一覧
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2020.7.3
僕はこうして日本語を覚えた
縦書き
 日本で育っている子供は、その子供をいつも取り巻いている日常のなかで、日本語を覚えていく。身辺にいる大人たちが喋るのを聞いては、覚えていく。育っていく環境という、成り行きの見本のような日常のなかに、どの子供もいる。その成…
2020.6.12
読売新聞、金曜日夕刊
縦書き
1  義  自分の名前にある義という字について。男のこが生まれたらヨシオにしよう、と父親は考えていたが、彼は漢字のまったく書けない日系二世で、音声としてのヨシオを好いていただけだ。漢字をみつくろったのは母親だ。ヨシオのヨ…
2017.4.2
書き順と習字(2)
前回|1|  なにごとも適当でいいとは、ごまかす、さぼる、ずるく立ちまわる、というようなことではない。自分に出来る範囲が自分であるという決意、つまり、そのときの自分自身を、いったんは全面的に肯定することだ。  入学式のあ…
2017.4.1
書き順と習字(1)
 僕が小学校に入る日が近づいてきていた頃について、いまの僕は思い出そうとしている。かなり昔のことだ。充分に遠い。忘れてしまったことが多い。忘れてはいないまでも、記憶は淡い。淡さは不正確さでもあるだろう。  というようなこ…
2017.3.6
いま高校生なら僕は中退する(1)
 一九九七年の日本で、全国の公私立高校から中退した少年少女の数は、十一万一千四百九十一人だったという。生徒数ぜんたいに対して、この数は二・六パーセントの中退率だそうだ。統計をとり始めた一九八二年以来、最高の数字に達したと…
2017.1.16
早稲の田に風はほんとに吹いたか
 高校の三年生になると大学進学に関するさまざまなことが話題になってきていたが、ぼくは大学へいく気などまったくなかった。ぼくは学校の勉強が好きではなく、勉強とはデスクにむかって教科書や参考書にアンダーラインを引くことだと考…
2016.11.26
日本語のお勉強
 ぼくのアメリカ人の友だちのひとりが、いま日本語を勉強している。ときたまぼくが辞書がわりになったり、先生役をつとめたりする。日本語を外国語として勉強している人の、その勉強ぶりを目のあたりに見るのは、きわめて面白い体験だ。…
2016.11.1
一本の鉛筆からすべては始まる
 いま僕は一本の鉛筆を手にしている。ひとり静かに、落ちついた気持ちで、指先に一本の鉛筆を。たいそう好ましい状態だ。少なくともいまはひとりだけでここにいる自分というものを、その自分が指先に持つ一本の鉛筆は、すっきりと増幅し…
2016.3.25
読んでから観ても、観てから読んでも、映画は面白い勉強だ
 話題作として映画になった原作小説のペーパーバック、あるいは、メディア・タイインと称して、映画およびその映画の完成スクリプトにもとづいて大急ぎで小説をおこしたノヴェライゼーションのペーパーバックが、いつのまにかたくさんた…
2016.3.13
日は暮れた、道はどこ
 ある民間の企業が、日本全国の中学生を対象に、勉強に関してアンケート調査をした。その結果わかったことには、驚愕をとおり越して戦慄を覚える。この国はもう終わった、という性質の戦慄だ。自分の勉強方法は、とにかく暗記してしまう…
2015.12.26
課題人生論
『新しい年を迎えるにあたっての人生訓。生涯を決めるこの一点』というテーマで、2000字の文章をこれから書く。2000字といえば400字詰めの原稿用紙で5枚になる。入学試験や入社試験のときに出題される課題作文ないしは論文だ…
2015.11.11
人生に成功したければ、言葉を勉強したまえ
 人生に成功をおさめるためにぜったいに欠かせない最大の条件は言葉に習熟することだ、という伝統的な考え方が、アメリカにはある。この考え方は、いまでもつづいている。  たとえば、ハーバード大学のビジネス・スクール(経営大学院…
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