973編公開中。 今を映す手鏡のように
ワンダーランド の一覧
2020.7.2
風がそこに吹いている
縦書き
1  そこにいるのは自分ひとりだけという他に人のいない状態を寂しいと言うなら、それはlonesomeだよと、英語で説明されたのは、僕が六歳くらいのときだ。この説明を聞いてlonesomeはよくわかったが、自分では使うこと…
2016.6.29
丘の上の愚者は、頭のなかの目でなにを見たのだったか
→|縦書き|Romancer|で読む。  丘の上の愚者は、沈んでゆく陽を見たのだった。そして、この愚者には、目がもう一対あり、その目は彼の頭のなかにあったのだ。頭のなかのその目で、丘の上の愚者は、まわっている地球を見たと…
2016.4.23
リトル・ゴールデン・ブックスを開くと子供の頃のぼくがいる
 まだごく幼い頃のぼくにとって、大きな謎であったことのひとつは、リトル・ゴールデン・ブックスはいったい全部で何冊あるのだろうか、ということだった。いまでも、本の三方を黄色く塗ったこの小さな本たちを書店で見るたびに、全部で…