973編公開中。 今を映す手鏡のように
ボブ・ディラン の一覧
2020.7.2
風がそこに吹いている
縦書き
1  そこにいるのは自分ひとりだけという他に人のいない状態を寂しいと言うなら、それはlonesomeだよと、英語で説明されたのは、僕が六歳くらいのときだ。この説明を聞いてlonesomeはよくわかったが、自分では使うこと…
2020.6.11
珈琲に呼ばれた
縦書き
1「旅と、音楽と、珈琲と」 『珈琲が呼ぶ』という本は二〇一八年の一月に発売された。編集を担当して一冊の本にまとめた篠しの原はら恒つね木きさんが、最初に僕に見せたエッセイは、鴻こうの巣す友ゆ季き子こさんによるものだった。題…
2020.4.15
エルヴィスから始まった
縦書き
『エルヴィスから始まった』(『ぼくはプレスリーが大好き』改題)を電子書籍として無償公開しています。縦書き版で全文お読みいただけます。 目次 — 1 ミシシッピー州東テュペロ 2 心が爆発する 3 トータルな体…
2020.4.8
『タランチュラ』あとがき
縦書き
 ボブ・ディランの『タランチュラ』は、難解である、とよく言われているが、けっしてそのようなことはない、という点についてのみ、すこし書いておこう。  知的な好奇心に多少とも燃えていて、普通程度あるいはそれよりすこしはましな…
2020.4.8
幸せと才能の関係の物語
縦書き
「ハリーだってよ」  と自分が言ったのを、いまでも僕は覚えている。レコード店のなかで友人に言ったのだ。『トロピカル・ダンディー』の細野晴臣さんは、ハリー・ホソノだった。ここでは片仮名で書くけれど、たとえばそのLPのジャケ…
2020.4.8
What’s he got to say?
縦書き
 No Direction Homeは二〇〇五年にマーティン・スコセッシのコピーライトになっているドキュメンタリー映画だ。日本語の題名はないようだ。たとえば「帰路無道標」と表記して、音声では「ノー・ディレクション・ホーム…
2016.9.29
単純なものと複雑なもの|エルヴィスから始まった
8 1960―1970 アメリカ 〈4〉 単純なものと複雑なもの   単純であることと複雑であることの差をはっきりと認識しなければならない。単純であることは、すでに一種の犯罪なのだ。複雑であることも犯罪になりうるのだが、…
2016.4.5
ロバート・ジンママン(2)|エルヴィスから始まった
|1||2|  8 1960―1970 アメリカ 〈5〉 ロバート・ジンママン ー25ー 「客の前で毎晩うたっていれば、客がなにを聞きたがっているか、わかるようになるよ。そうなると、歌をつくるのはもっと簡単になってくる」…
2016.4.4
ロバート・ジンママン(1)|エルヴィスから始まった
|1||2| 8 1960―1970 アメリカ 〈5〉 ロバート・ジンママン ー1ー 「レコーディングのとき、ボクは、ミュージック・スタンドに、火のついたタバコを一本、のせておく。そして、それを見ながら、うたう。そうする…
2016.3.25
読んでから観ても、観てから読んでも、映画は面白い勉強だ
 話題作として映画になった原作小説のペーパーバック、あるいは、メディア・タイインと称して、映画およびその映画の完成スクリプトにもとづいて大急ぎで小説をおこしたノヴェライゼーションのペーパーバックが、いつのまにかたくさんた…