884編公開中。 今を映す手鏡のように
フランス の一覧
2017.9.14
パリから一通の封書が届いた
縦書き
 もう何年もまえに東京からニューヨークへいってしまい、いまでは主としてニューヨークとパリで忙しく仕事をしているひとりの女性がいる。彼女はぼくよりも年上であり、ぼくは彼女にとって、あまり出来のよくない弟のような存在だ。彼女…
2017.4.5
彼女の手にもうすこしましな手帳を
 あるひとりの女性とさしむかいにテーブルについているとき、その彼女が手帳をとり出したなら、ぼくはやはりその手帳を見るだろう。しっかり見てやろう、などとは思わないが、目のまえで彼女が開いて見ているのだから、ぼくにも見えてし…
2016.11.8
[ロディアのパッド]
 ロディアのパッドのうち、方眼紙のものすべてをそれぞれ何冊かずつ揃え、大きい順に積み上げてみた。その様子が82ページ〔下〕の写真だ。ロディアの塔、と僕は呼んでいる。いちばん小さいサイズの11番が十何冊かあるので、頂上に向…
2016.11.2
[クレール・フォンテーヌのノートブック]
 クレール・フォンテーヌのノートブック、そしてパッド類は、ロディアと地続きだ。おなじフランスのものというだけではなく、クレール・フォンテーヌにおいてもまた、思考のかたちや論理の筋道の作りかたが、それをひとまず文字で紙の表…
2016.9.10
なんの変哲もない白いコーヒー ・カップと受け皿
 なんの変哲もない白いコーヒー・カップと受け皿、というものを、かねてよりぼくは捜している。熱心に捜しているわけではないし、妙に執着しているわけでもない。ときたま思い出し、どこかにいいのはないだろうかと思ったりする程度だ。…
2016.4.26
メモ・パッドに文化の質を認識する
 ロジャというブランドの、フランス製のメモ・パッドは、じつによく出来ている。いちばん小さいサイズは11番といい、これは掌のなかにおさまる。もっとも大きいサイズのものを、デスクに横に置いて目のまえに開くと、その長方形の広さ…
2016.1.2
[モールスキンの手帳]
 書きとめておきたいことはすべてなんでも書いておくことのできる、そしてそうしたければいつも身につけていることのできる、なんでも帳、大福帳としての手帳あるいは小型のノートブックとして、僕がもっとも好んでいるモールスキンの手…