882編公開中。 今を映す手鏡のように
『自分を語るアメリカ』 の一覧
2016.6.3
ハイウエイのかたわらに立つ、巨大なドーナツや恐竜
 世界最大のマカロニ、と呼ばれている建造物のことを、アメリカの友人から聞かされたのを僕はいま思い出している。  どこだったか場所は忘れたが、ハイウエイ沿いのガス・ステーションのすぐかたわらに、その世界最大のマカロニは、ご…
2016.5.20
ローマ字で書かれた駅名、という謎
『ザ・トーキョー・トランジット・ブック』というタイトルの、 八十四ページの小さな本は、たいへんに感動的だった。  日本語はさっぱりわからないけれど英語は自由になる人たち、つまり外国の人たちのために、東京の交通機関について…
2016.4.24
デリア・エフロンの二冊の本が描く、アメリカの子供の世界
 デリア・エフロンの二冊目が出た。今度のタイトルは『ティーンエイジ・ロマンス』という。アメリカでは一九八二年九月に書店にならんだのだが、ぼくは十一月になってから東京で手に入れた。  デリア・エフロンの一冊目である『まるで…
2016.4.23
リトル・ゴールデン・ブックスを開くと子供の頃のぼくがいる
 まだごく幼い頃のぼくにとって、大きな謎であったことのひとつは、リトル・ゴールデン・ブックスはいったい全部で何冊あるのだろうか、ということだった。いまでも、本の三方を黄色く塗ったこの小さな本たちを書店で見るたびに、全部で…
2016.3.5
ジェーン・フォンダというアメリカ女性の場合
 映画『黄昏』のなかに、ジェーン・フォンダがバックフリップをやってみせるシーンがある。バックフリップ、つまり、背面回転飛びこみだ。ヘンリー・フォンダが演じている父親を相手に、彼の娘役のジェーンが言い争いをし、激しく感情を…
2016.2.10
思い出すのはアメリカ式朝ごはん
 『アメリカン・フード(アメリカの食べもの)は、どんなふうでしょうか、ちょっと見てみましょう』というタイトルの、全四十四ページの本を、ぼくは手に入れた。みじかい解説文を読みながら、その文章にそえてある数多くの写真をはじめ…
2016.2.7
創意と工夫との結果による、まったく新しいもの
 クエイカー・オーツの、あの帽子をかむった血色のいいおじさんが何人もずらっとそろって、オートミールの棚からぼくを見ている。このおじさんも昔はいかにも昔ふうだったのに、いまではスマートにデザインされたロゴのようになっている…
2016.1.29
十四年まえのペーパーバック
 一冊のペーパーバックが、いまぼくの目の前にある。いつのまにかたくさんたまってしまったアメリカ製のぺーパーバックの山のなかから、さがしだしてきたものだ。もう何年もまえに読んだ本なのだが、ふと、なんの理由もなく再会したくな…
2016.1.25
新品にはとうてい真似のできないこと
 ニューヨークで仕事をしている日本人女性の友人がかつてぼくに書き送ってくれた手紙の一節を、いまぼくは思い出している。ニューヨークにおける自分の日常生活のこまごまとしたいろんなことについて書いたなかに次のような一節があった…