882編公開中。 今を映す手鏡のように
『影の外に出る──日本、アメリカ、戦後の分岐点』 の一覧
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2017.9.11
大統領によれば
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 二〇〇一年九月十一日の午前九時すぎ、大統領はフロリダ州サラソータのエマ・ブッカー・エレメンタリー・スクールという学校にいた。生徒たちと向き合って椅子にすわっている大統領に、画面の左手からひとりの男性があらわれ、大統領へ…
2017.8.6
袋小路の居心地
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 十一月二十七日、陸自の調査団の一部がイラクでの調査を終えて、日本へ帰って来た。残りの人たちは引き続きクエートにとどまり、イラクの情勢を観察するという。自衛隊の派遣予定地とされているイラク南部のサマワは、治安が比較的良好…
2017.8.3
競争の時代とはなにか
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 ある日いきなり、日本は競争の時代に入った。この数年という、ごく最近の出来事だ。厳しい競争そのものである市場原理のなかで鍛えられ、そこで常に競争にさらされ、生き残る人が残っていく、勝つ人が勝つ。競争は国内だけではない。国…
2017.7.5
ドル安・円高の方向とは
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 製品を作ってそれを外国へ輸出し販売する。代金を回収する。製品を作るのにかかった直接・間接のコストすべてを引いた残りが、ごく単純には、その製品を作って売った企業の儲けとなる。そしてそのあと、輸出には為替市場が介在するから…
2017.5.3
「解釈憲法」の命日となる日
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二〇〇三年十一月十九日  一九四六年の六月、当時の吉田首相は、「憲法第九条は自衛権の発動としての戦争も交戦権も放棄した」と明言している。日本でいまだに続いている「解釈憲法」の歴史は、このあたりから始まった。二年後、一九四…
2017.4.20
主体的に判断しながら様子を見る日本
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二〇〇三年十月二十九日  いわゆる国際社会、つまり世界各国の複雑微妙な関係の重なり合いのなかで、日本はどのような考えにもとづいてどの位置に立ち、どんな方向に向けてなにをしようとしているのかといったことがらをめぐって、次の…
2017.2.13
「国際社会の平和と繁栄」とは
ー2004年1月26日*ー 「まえがき」参照  フセイン大統領は拘束された。フセイン政権は倒れた、と言っていい。この政権が復活することは、もはや二度とない。しかしおなじような性質の政権が、やがてイラクに生まれる可能性は、…
2017.2.12
禁止することの快感
ー2004年4月5日*ー 「まえがき」参照  ヴィザなしでアメリカに入国し、九十日までは滞在することの出来る短期の旅行者に対しても、指紋の押捺と顔写真の撮影が強制されることになった。入国管理のゲートで両手の人さし指を左手…
2017.2.10
日本の主権のなかにあるアメリカ
ー2003年10月31日*ー 「まえがき」参照  イラクの復興を支援するための資金の一部として、日本がアメリカから拠出を求められる金額が、一兆円はいくだろう、いやもっとだ、などと話題になったのは、二〇〇三年の九月から十月…
2016.12.29
「思いやり」予算の英訳
ー2004年2月7日ー *ページ末「まえがき」参照  思いやり予算、という言葉がある。日本国内に米軍基地を大規模に維持することにかかわる多額な経費を負担するため、日本政府がさまざまに供出する膨大な額の予算のことだ。この言…
2016.12.28
半世紀を越えてさぼったこと
ー2004年3月14日ー *ページ末「まえがき」参照  日本にとって戦後とは、冷戦が続いていた期間だったようだ。冷戦が終わったあとは次の段階の時代に入ったのだが、日本は気づかないままここまで来た。戦後ずっと、日本はアメリ…
2016.12.11
内容のある良き忠告
ー2004年4月7日ー *ページ末「まえがき」参照  攻めてくる外敵を相手に、自分たちを守るために自衛の戦争をするのはどこまでも正しいことであり、したがってその戦争は正しい正義の戦争である、というのがアメリカの伝統だ。イ…
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