882編公開中。 今を映す手鏡のように
『なにを買ったの? 文房具』 の一覧
2016.11.15
子猫も呆れるノートブックの貯蔵量
 この子猫はセバスチャンという名の雄猫だ。何年か前、『ここは猫の国』という本を僕は作った。猫を主人公にした何冊もの外国の絵本を紹介した本だ。このときたくさん買った猫の絵本のなかに『セバスチャンの冒険』という作品があり、セ…
2016.11.14
鉛筆を買う、という趣味の始めかた
 自宅にいくつもある万能収納引き出しのなかのひとつに、ステッドラーの鉛筆を二十本ほど見つけた。鉛筆だけではなく、ペンシル・ホルダーつまり補助軸、スティック型の消しゴム、変換スケール、鉛筆削り、芯ホルダー、芯削りなども、い…
2016.11.13
短くなった鉛筆はすべてタリスマンだ
 早くも二十年以上も前のことになるが、四センチあるいはそれ以下になった短い鉛筆を、リーボックのスニーカーの箱にざくざくと持っていた。ときたま取り出しては、眺めたり指先に持ったりしていた。僕なりに感概にひたっていたに違いな…
2016.11.9
オートポイントというアメリ力らしさ
 アメリカ製の文房具が少ないなかで、オートポイントとの再会はうれしいものだった。オートポイントのシャープペンシルのことを、僕は長いあいだすっかり忘れていた。オートポイント。じつに懐かしい名前だ。鉛筆、芯ホルダー、シャープ…
2016.11.8
[ロディアのパッド]
 ロディアのパッドのうち、方眼紙のものすべてをそれぞれ何冊かずつ揃え、大きい順に積み上げてみた。その様子が82ページ〔下〕の写真だ。ロディアの塔、と僕は呼んでいる。いちばん小さいサイズの11番が十何冊かあるので、頂上に向…
2016.11.6
彼は鉛筆を削りながら交差点を渡っていった
 かつて鉛筆で原稿を書いていた頃、僕は自宅ではその鉛筆をナイフで削っていた。スイス・アーミー・ナイフ、つまりヴィクトリノクスあるいはウェンガーのどちらでもいい、長さ五センチと一センチ八ミリの大小ふたつの刃が一枚ずつついて…
2016.11.5
[ミードのライティング・タブレット]
 86-87の見開きページ〔本ページトップ画像〕の写真にあるのは、ミードのライティング・タブレットだ。ライティング・ブロックやライティング・パッドは、ライティング・タブレットとも言う。僕にとって紙の上に真面目に言葉を書く…
2016.11.4
消すことによって生まれる新たな可能性
 書き間違えた文字や図形を消し去る道具が消しゴムである、という考えかたは消極のきわみであり、それゆえに、不毛をもきわめている。そしてその不毛は経過していく時間のなかでさまざまに連鎖し、遠からずや人生の不幸の始まりを作る。…
2016.11.1
一本の鉛筆からすべては始まる
 いま僕は一本の鉛筆を手にしている。ひとり静かに、落ちついた気持ちで、指先に一本の鉛筆を。たいそう好ましい状態だ。少なくともいまはひとりだけでここにいる自分というものを、その自分が指先に持つ一本の鉛筆は、すっきりと増幅し…
2016.4.27
ノートブックに書きなさい、とツバメが言う
 僕はツバメノートも愛用している。百四十八ミリに二百十ミリの二百ページ、三百八十九円というタイプだ。他にもいろんな種類があることは知っていたが、この本のためにあちこちの文房具店で点検を重ねたところ、うれしい発見がいくつか…