883編公開中。 今を映す手鏡のように
『すでに遙か彼方』 の一覧
2016.8.8
噴水
 真夏の、美しい快晴の日だった。まっ青な空から、午後の強い陽ざしが、広場に降り注いでいた。ぼくは、広場の中央にある大きな噴水にむかって、歩いていた。噴水は青い空にむけて複雑なかたちに、そして盛大に、水を噴きあげていた。水…
2016.8.7
避暑地
 真夏の、たいへんに暑い日曜日の午後、ひとりで都心の部屋にいた。暑い、暑い、と言っていたら、女性の友だちから電話がかかってきた。高原の避暑地で三日間を快適にすごしたいという気持はないか、と彼女はぼくにきいた。  彼女は、…