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評論・エッセイ

昔のハワイという時空間への小さな入口

 ワイキキのクヒオ・ビーチに、デューク・カハナモクの等身大を超える大きさの銅像が、いまでも立っているはずだ。デュークについて少しでも知っていれば、その銅像を見て多少の感銘を受けるかもしれない。ビショップ博物館へいくと、昔のデュークの写真を見ることが出来る。ブックストアのハワイアーナのコーナーで、デュークについての本を一冊か二冊、買うことは出来るだろう。アロハ・シャツその他のスポーツ・ウエアに、デュークズあるいはデューク・カハナモクズというブランド名を使ったものが、いまでもあるだろうか。かつてはあったが、僕はこのところ見かけていない。も…

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『僕が書いたあの島』太田出版 一九九五年
『デューク・カハナモク——幻の世界記録を泳いだ男』(東理夫著 一九九三年刊)に『遠い記憶のカハナモク』として収載

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